【通年予防のメリットについて】
春先になりますと、飼い主様が、毎年フィラリア検査のためだけに、長い時間並んでいただき、ワンちゃんはというと、毎年、それだけのために、チクリと針を刺され、痛い思いをされると言うことを繰り返しております。
もちろん、動物病医院は、毎年、その血液検査代等が、高収益となり、1年間の収益を考えますと、本当はトータルで、高収益が望めるので大変ありがたい事なのですが…
実際のところ、よく考えてみますと、飼い主様にとりましては、1年間での費用のご負担が増えていることになります。
また、ワンちゃんにとりましては、苦痛が増えるだけで、何の得も御座いません。
そもそも、俗にフィラリア予防薬と呼ばれ、動物病院から処方されているお薬は、一旦、ワンちゃんが蚊に刺され、体内に入ってしまった子虫が、親虫に成長し、やがて子虫をたくさん産んでしまう前に、(毎月フィラリア予防薬を飲ませることにより、)それを、遮断し、親虫にならない様にストップさせているだけでございます。(これを、俗にフィラリア予防と、一般的に呼んでいる訳でございます。)
一方、通年予防を実施していけば、毎月欠かさず投薬するだけで、春先の動物病院の列に並ぶ必要もなくなり、年間のご負担額も軽減することができます。
詳細を申し上げますと、そもそも、みなさんが、春先になると、動物病院に列を作り、わんちゃんは、ハラハラしながら検査結果を待ち、
結果が陰性であれば、去年と同じ薬を飲み続けることになり。
結果が陽性であれば、去年まで飲み続けてきた薬の他に、ショック死等をさけるため、最低3年間は、ステロイド剤等を追加で飲まさなければならなくなります。
したがって、不条理なことを、繰り返させられているという仕組みでございます。
それに比べ、通年予防法を実施すれば、不条理なことが無くなり、メリットが増やせ、デメリットを減らすことができます。
ですから、当院では、通年予防をお勧めいたします。
方法は、毎月、欠かさずに、フィラリアの予防薬を飲ませ続けるだけです。
(もちろん、毎年の、列に並び、血液検査を受ける必要がなくなります。)
また、ダニも、13℃以上の温度があれば、繁殖能力があるとされておりますので、温かい自宅で飼われているワンちゃんのために、是非、ノミ・ダニ予防薬をご利用くださいませ。
シーズン予防法➡通年予防法の具体的メリットを整理すると、次のようになります。
【まとめ】
・飼い主様にとって…
①1年間の予防医療費が軽減される。
②毎年、春先に、フィラリア血液検査のためだけに、病院の列に並ぶ必要がなくなる。
③毎年、血液検査の結果判定にヒヤヒヤしなくて済む。
・ワンちゃんにとって…
①毎年、春先に、フィラリアの血液検査だけのために、針をチクリと刺され痛い思いをしなくて済む。
②血液検査結果ようせいとなり、最低3年間のステロイド剤等漬けの、ハラハラする毎日を送る心配がなくなる。
(毎月、子虫が親虫になるのを、投薬で遮断しているため、陽性の心配がない。)
なお、当院は、シーズン予防の、6カ月予防法についても、対応しております事を申し添えます。